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2009-11-05

またまたアンソロジー

です。

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福武文庫のシリーズです。様々な選者がひとつのテーマをもとに編んだもの。国・都市ものの『香港読本』『スペイン読本』『ニューヨーク読本』『インド読本』、もひとつスケールでっかく『地球派読本』とか、『競馬読本』『文章読本』『手紙読本』『ロック読本』『アンチ・グルメ読本』『人間みな病気』などなど。

全部でこのシリーズ一体何冊出たのでしょう。ウチに在庫してないものですが、文庫の「好評既刊」で載っている中には、『おすもうさんのおしり』(泉麻人編)とか『異彩天才伝』(荒俣宏編)とか面白そうなものがあります。「はんのき」に在庫しているのは店頭に出てないものも入れて20冊ほど。これはいつかコンプリートして並べてみたいです。

全部読んだわけではないですが、個人的暫定ベスト3は、3位『文章読本』(吉行淳之介選)、2位『手紙読本』(江國滋選)、そして第1位『全日本貧乏物語』(赤瀬川原平編)。

『文章読本』は、今まで、同タイトルで谷崎潤一郎、三島由紀夫、丸谷才一などが1冊の本で各々出しているのですが、これはもっと短いものを編んでいて、萩原朔太郎、中野重治、島尾敏雄、渋澤龍彦など各作家のを読むと、なるほど、こう考えて文章を書いていたのかと頷くばかり。

『手紙読本』は「書くべき手紙・年賀状・転居通知etc.」「書きたくない手紙・断り状・詫び状etc.」「読みたくない手紙・恋文・遺書・けんか状etc」と各項目ごとに並べられていて、どれひとつとっても・・・。面白いもの、嫌なもの、なるほどと思うもの、恥ずかしくなるもの、よくこれだけ読んで、編み上げたもんだなぁ、と選者の江國滋さんに脱帽するばかり。人の手紙を読む、というなんともいえない感覚も味わえます。ちょっと悪趣味?

そして1位『全日本貧乏物語』。面白い。一気に読んでしまいます。赤瀬川さんが解説で書いているように、文章に書かれた金持ちは楽しくないが、貧乏は楽しい、ということに尽きるのですが、それでもこのハングリーさの中にもあるユーモアというものが良いです。また、読みながら、自分の貧乏エピソードも思い出したり。解説の「貧乏文章作成論」ともいえる氏の文章も必見です。

各文のお薦めは、『今昔温泉物語』(山本容朗選)収録の宇野千代「あの梶井基次郎の笑い声」、『日本日記』(筑紫哲也選)のデーブ・スペクター「CM大国ニッポン」、『スペイン読本』の堀口九萬一「西班牙のジプシー」など。

おいしいとこどりのアンソロジー、気ままに読めるアンソロジー、名文に出逢えるアンソロジー、いかがでしょう?


町家古本はんのきの場所はコチラ

町家古本はんのきの11月の店番表はコチラ

本日の執筆:中村(古書ダンデライオン

本日の店番読書:『sumus [別冊]まるごと一冊中公文庫』(2003年)
           『流れ星 チャペック小説選集4』(カレル・チャペック、飯島周訳、成文社、1996年)
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町家古本はんのき

Author:町家古本はんのき
「町家古本はんのき」は、
「古書ダンデライオン」、
「古書思いの外」、
「古書ヨダレ」、
の3人の店主が共同で経営している
古書店です。

住所:〒602-8357
京都市上京区鳳瑞町225

定休日:不定休

営業時間:12時~19時

メール:m.f.hannoki@gmail.com

電話:075-205-3286

店頭にて、古本買取しております。お気軽にお持ちください。

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