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2009-07-21

はんのきができるまで・ザ・ラスト あの日ぼくらが叩いたもの

「町家古本はんのき」も無事開店しましたが、「はんのきができるまで」をちゃんと
最後まで掲載できませんでした。最後の方は、作業に必死で、写真も撮れず、せめて、最後の
大作業「三和土(タタキ)作り」の報告を以って「できるまで」のラストとさせていただきます。

店の間・最初

あぁ、懐かしい、最初にこの場所を見せていただいた時の様子。
以前、この町家を借りて住んでらっしゃった方が、床板を取り、土間の3分の2(写真右側)に三和土を張り、左側(道路側)に庭土を入れて室内庭園を造るという面白い(トンデモナイ?)ことをされてたのです。枯れた植物がその痕跡を留めていますね。

最初の作業は、この左側の庭土を運び出すことでした。これがまた大量で、大変。
この後、他の作業の完了後に最後に「三和土づくり」をしようということで、しばし放置。

そして、土壁作りも終わり、いよいよ三和土づくりへ。
まずは、沈下防止のために、砂利やガラを入れて叩き固め。砂や土を程よく混ぜながら、丸太やブロックでひたすらガッツンガッツン、と。特に手前の部分は深く掘られていたので砂利を大量に。運良く、近所の方が庭の造作をされていて大量にガラ砂利が出たので、それを頂くことができました。Tさん、ありがとうございました。

三和土づくり・砂利入れ

三和土の材料は、基本は「土」「石灰」「にがり(塩化マグネシウムor塩化カルシウム)」です。
この三つを、適量の水で混ぜることから字面の三・和・土になったそうです。昔の人々は、これで頑丈な床を作っていたんですねぇ、すごい。
では、音の「タタキ」というのは?これはまた後で。

「土」は、最初に取り除いた庭土、とK棟梁の敷地から頂いた土を使用。で、「にがり」ですが、業務用の塩化カルシウムを買うと、必要量以上の20キロ単位などになるため、お豆腐屋さんに「にがり」を分けてもらうという荒業を強行。豆腐屋さんで「三和土を作るんです」と言うと「そんなモンできるんやなぁ」とおっちゃんも知らなかった様子(勿論自分も今回初めて知った)。ただ「画家さんが時々貰いに来るなぁ」と、何に使うんでしょ?

三和土・材料

ともあれ材料が揃い(セメントも少々)、攪拌。土壁からお馴染みの人力攪拌です。ただ、壁土と違い、石灰が舞い上がり、ムセながらの作業(苦しかった)。水を少しずつ足し、固さが出てきたところで地面に撒き、そしてお待ちかね、「タタキ」。 

三和土づくり・道具

この道具(名前は何だっけ?)を使って、ひたすら「バンバン」と叩き(締め)ます。
絶妙の形状で、余り力を入れなくても、強く万遍なく叩けます。

三和土づくり

ひたすら皆で叩く、叩く、叩く。柔かい床になってはイカンという恐れも働き、バンバンと。時々、誰かが拍子を取ると、皆でそれに合わせたり。余りに叩きすぎて「明日のジョー」が頭の中で流れたり。全員で合計1000回以上は叩いたはず。

表面の仕上げは、板を使って水平取りつつ。この日は幸運にも(?)、例の新型インフルエンザが京都で発見されたため、学校も臨時休校になり、生徒さんが何人も駆けつけてくれました(ありがたいやら、何と言ってよいやら)。彼等が来なければ、到底この日で終えることができませんでした。

三和土
三和土2

そして、ようやく完成。ついに「はんのき」の床に平面が。普通に床がある喜び。半日以上にわたる叩き作業でみんなヘトヘトになりましたが、誰もが満足げな表情でした。改めて、ありがとうございました。

散々、「バンバン」という音を聞きすぎたため、家に帰っても音が頭の中で鳴り響いてました。翌日は腱鞘炎かいと思うぐらいの腕の痛さ。でも、改めて出来上がった床を見ると、やっぱり嬉しさが上回りました。

この後、諸処の小作業を経て、「町家古本はんのき」は開店の運びに。
「はんのきのできるまで」をご覧になってくださった方々、ありがとうございました。

お店に立ち寄っていただいて、並ぶ古本と共に、町家もご覧になっていただけましたら幸いです。

本日の執筆:中村(古書ダンデライオン

本日の店番読書:『かかし』(ロバート・ウェストール、金原瑞人訳、徳間書店、2003年)
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プロフィール

町家古本はんのき

Author:町家古本はんのき
「町家古本はんのき」は、
「古書ダンデライオン」、
「古書思いの外」、
「古書ヨダレ」、
の3人の店主が共同で経営している
古書店です。

住所:〒602-8357
京都市上京区鳳瑞町225

定休日:不定休

営業時間:12時~19時

メール:m.f.hannoki@gmail.com

電話:075-205-3286

店頭にて、古本買取しております。お気軽にお持ちください。

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